296 せりの根

葉物の「せり」なんですが、普通は野菜売場に売っていると思います
そのせりを見て欲しいのですが、せりには根っこが付いているでしょうか?
名古屋近郊で手に入るせりに根などはありません。下から見ていると茎が束ねて
あるって感じなんです。

ところが「きりたんぽ」の秋田県では、せりが入らないきりたんぽはないと言いますし
せりに根がない物は販売されていないと言われるのです。
せりを見ても「白いひげ根」みたいな物が1〜2センチほど付いているのです。
もちろん、きりたんぽを作るときは、この根っこも鍋に入っています。
飾りで付いているわけでもありませんからね(笑)

まず、どうしてこうなったのだろうと考えたのですが、東北ではせりが近所に生えていて
根っこまで引き抜いて鍋に入れて食べていたのでしょうか・・
そして、名古屋の方では、せりを下の部分でカマで切り取って収穫していたのでしょうか
せりをどのようにして食べたら美味しいと思いますかと私のお母さんに聞けば
「やっぱりお浸しだね」と言います。つまり、根まで収穫する必要はなく、茎や葉の部分
を食べればいいと思っていたのではないでしょうか

それが、だんだんと農作物として出荷される様になると、東北では食べる習慣があるので
根まで付いている。名古屋は根を食べないから茎の部分で切って販売するように
なったのかと思いました。
食べ物のルーツって、食べる習慣があり、それに合わせて商品化があると思いますから

きりたんぽを食べるときに、根っこ付きのせりが入って私は少し違和感も感じますが、
味わっていると、せりプラスごぼうだと思うと食べられます。
美味しい、美味しくないは好みの問題だと思いますが、これが郷土料理なんだと
思って食べていると美味しいと思いました。

しかし、出荷する立場で考えると、根を付けて出荷する方が大変だと思いますよ。
だって、細かい根の間の土を落とすのは大変だと思います。根がいらないなら
切り落として束ねるだけですからね。







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