233 魅力がない農業

「隣の芝生が青い」の言葉を知っているでしょうか?
人の持っている物、やっていることが羨ましいと思うことがありますし、
よく見えることもあります。
しかし、友達(流通に携わっている人たち)同士の話では、
農業をやりたいかの質問なら、誰も嫌だと言います。
全然青く感じない・・・

この話は何も本当の姿がわからない者同士の会話だと思いますが、
なぜ農業は嫌だと思うのでしょう。
「相場安」と言う言葉がありますが、1箱何百円とか、物によっては何十円って
話もあるでしょう。心の中では、こんなに安かったら、
いったい生産者はいくらもらえるんだろうなぁと思います。
思っていても商売ですから、これを買って売れば安く売れるだろうなぁとか、
儲かるだろうなぁと思っているだけです。
これだけの物を収穫したり、束ねたり、箱に詰めたり、運んだりと話は
続いていくのですが、なぜか種まいたりとか、
お世話したりの話はどっかに飛んでいますね。
で、これでこの値段で売られた日には何をやっているのかわからないでしょう。
だから、農家になりたいとは全然思いませんよと口々に言います。

ある友達は、将来花屋さんを独立してやりたいと、花屋さんで働いていました。
働いていたと言うより修行の形なんでしょうね。販売を一通り覚えましたが、
ついでにと生け花やアレンジ等もこなせる様になりました。
次に花の流通も勉強したいと、問屋さんに就職しました。朝早くからの仕事ですが、
花を扱う量が半端な数量ではありませんから、花屋さんと比べれば季節の感じ方が
非常によくわかり、商品知識としては問屋さんの方が勉強にもなると言っていました。
問屋さんの時代には多くの産地見学もしましたとも言っていました。

私はネットのおかげで多くの生産者と知り合うことができましたから、
花の生産者を探すのであればネットも便利な方法だと思い話したところ、
興味はあるが全然関心はないですと言われました。
この業界にいると生産者の苦労ばかりが見えて、何がいいのかわからないと
言います。
今では花屋独立の話も景気が悪いので、全然やる気が起きないし、
ましてや生産なんか考えることもなくなりましたと言われます。

収入や生活面を考えると、今から農業をしますか?の問いには
誰も返事をしないと思います。食料輸入大国日本これからどうするのと言われても、
私の回りではやりたいと言う人が誰もいないなぁ。










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