219 お婆ちゃんの通販

以前にも書きました、お婆ちゃんたちの話ですが、、
自分たちの食べる分を少し多めに栽培し、袋に入れては市場に出荷している、
お婆ちゃんがいらっしゃいますが、そろそろわらびの時期だと今日も山に入っています。
山から採ってきたわらびを束ねて、市場には朝持っています。
また、夕方には顔を出し、残っていれば持って帰らなくてはいけません。
お婆ちゃんは持って帰るのが嫌だと思うし、残らないようにと束を大きくしたり、
値段を人よりも安く付ける様にしています。
お婆ちゃんが束ねると、束が大きいし、価格も安いので、
いつも早くからなくなってしまいます。

わらびを出すと言っても全部で10束ほどですから1日かけてもこれくらいが
限界かとも言います。午前中、山に入って採ってきて昼から揃えながら束にします。
そんなに採ってきても、このお金は孫が遊びに来たら、おもちゃを買ってやる金だから、
そんなに多くも取らんでええしなぁと言われます。

お孫さんと言っても大学生になるそうで、そのお孫さんがホームページを作り、
ネット販売をしてあげるとページを作ったそうです。
お孫さんは遠くに離れていますから、注文が来たら両親にファックスを送り、
お婆ちゃんが収穫してきて、両親が発送するそうです。
市場で売っているよりかは、もう少し高く売れるだろうと思い始めたことですし、
収穫量もそんなに多くありませんから限定販売と言う方法を取りました。
注文は全国各地からやってきて、両親はこんな方法で売れるもんだなぁと驚き、
お婆ちゃんに話したそうです。

お父さん「お婆ちゃん、00が注文を取ってきたので送らなければいけないが、
      明日20束くらい出来るか?」
お婆ちゃん「できるよ。市場に出すのをやめるだけだ」
お父さん「しかし、こんな遠くから注文がくるなぁ。東京や大阪とかある」
お婆ちゃん「東京や大阪にはわらびは売っとらんかぁ。そんただ遠くまで送ったら
      しぃなびせんかぁ(しなびる=鮮度が悪くなる)」
お父さん「しかし、なんだなぁ東京や大阪まで送ったら送料だけでも1500円くらい
      かかるで、全部で3000円くらいになるなぁ」
お婆ちゃん「3000円もか。ここに取りに来たら1000円も出さんで野菜が
       たんと買えるのになぁ。
       みんな野菜を買いに来るのに1000円くらいしか持ってないぞな」
お父さん「買えんから、注文が来るんだがや」
お婆ちゃん「みんな、いっぱい金持っとるんだなぁ東京の人や大阪の人は・・・」

お婆ちゃんの思いは、買いに来てくれたらどんどんとサービスしたい気持ちが
いっぱいです。








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