193 安さは消費者の味方か?

誰でも仕事をしながら、その代償としてお金を稼いでいると思います。
このところ陽気の影響かずいぶんと食べる物も変わってきたのでしょう。
野菜の価格が徐々に下がりはじめてきました。

野菜が少ない時期に無理して作られた商品はそれなりにコストもかかり、
栽培されている農家さんは高く売っている様でも、へたしたら赤字に
なりかねないこともあるようです。
まあ、この話は論外にしても、今の時期地場野菜が多く出回らなくては
いけない時期なのに、不作のために全然出荷量が増えてきません。
この事は先回も書いたと思いますが・・
もちろん、この出荷量が増えないことには原因があります。

この事態を予測して、一生懸命畑を守るようにして栽培される
農家さんもいる事でしょう。
兼業農家の様に他の仕事を持っているようでは諦めてしまった人もいるくらいです。
この様にして自分の畑ではそれなりの対処をしたおかげで、
そんなに出荷量も落とさずに収穫できた人の楽しみはいくらで売れるのかかと思います。
全体量からすれば作柄が減少しているのですから、
期待感も高まるのは仕方がないことです。
この様な時は他が全然収穫できる様な状態ではないですから、
当然のように品質的にもそんなにいい物ができたとは言えない状態です。

市場に出荷すれば地場物が少ないからと言って、他府県から多くの農産物が
流れ込んできます。
異常天候が続いていますから、ここがだめでもあちらは全然関係ないです
と言うように場所によっての差があまりにもありすぎます。
市場でも色々な産地から農産物が流れ込み、いったいどこが主力産地なのか
わからなくなりそうなくらいです。
他府県からやってきた物がいい場合は、やはり地場物の価格が下がります。
価格が高くなるとの期待感も薄らいでしまいます。
ましてやこの様に相場高を少し続けていると、今度は外国から多くの農産物が
緊急輸入されます。
これも計算上ではこれくらいの価格なら日本に運んでも充分採算がとれるとの
判断からでしょう。
今度は商品がない状況から一変にあまる様な状況になります。
この事で価格がじわじわと下がりはじめるのでしょうね。

あまり出来はよくなかったが、少しでもお金になるのならと出荷しても
出荷経費も取れないようでは、いったいこの苦労はなんだったのかと思います。
生産意欲があるないの問題ではなく、構造的にできない時に一生懸命作っても
価格が維持出来ないような仕組みになっています。
旬の時期に作ることは生産コストとしてもそんなにかかるものではないにしろ
失敗したときは数量が揃わないとの理由でどんどんと他から流れてくる。
今や高値などという言葉は死語になるのかもしれませんね。

この様な不安定な状況では生産意欲を意地することすらままならない状況でしょう。
一度でも作付けをやめてしまった農地は取り戻すのに相当な労力と時間がかかります。
後に続く人もいなかったらだめになることもわかっている事なんですね。

ある程度の競争原理は生産事業ですから、いたしかたないにしても
完膚なきまで叩き続けていると、農地がそばにあるところは食べられるが、
都市部では全部外国品でしょうと言う様な時がすぐそこにあると思います。
食べる方には、もはや選択権はないと思います。
こだわりのお店で高いお金を払って取り寄せてもらうような話にもなると思います。
なんとなく自分で自分の首を絞めるような話かと思いました。
今は売る人がいるから買う様な話になっていると思いますが、
「自分たちが欲しいから売ってください」くらいの話にならないと自衛は
できないと思います。









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