165 たまねぎへの思い

食のコラムを拝見しました。********************
「玉葱の大きさ」
現在の流通で、産地への要望で一番多いのは「L大中心で送れ」の要望が多いのです。
なぜか3P,4Pなど袋に詰める場合には出来るだけ大きなもの(労力的に)が
コストが安くなります。
消費的に見ても規格ではL大より小家族が増えて大きな玉葱より
少し小粒(M)を望んでるのは生産者も解っています。
家庭の奥様が購入する場合はほとんどM規格が一番適してるのです。

でも、最近はカット産業(キャベツ・白菜・ネギ・玉葱等のカット販売業者)や、
スープなどの加工食材の需要が大半なのです。
おまけに輸入物は、ご存じのように米国の「ジャンボ」が主流で、
カットする場合は大きな方が歩留まり(ぶどまり : 可食部分と廃棄部分の割合。
たまねぎの場合なら皮とか根の部分です)も良いために、
安くて大きな輸入物が増えるのです。
又国内の種苗業者が労働力の安い所で栽培指導をして
輸入する量も最近は無視できません(中国産)ネギや、椎茸のように
玉葱も2〜3年で中国産が加工部分では大きな割合を占めるようになるでしょう。

今後は袋詰めの簡素化のために産地で袋詰めをしなければならない現実があります。
生産地の段階での経費がかさむのですが、消費者(中卸も含む)の要望を
少しでも取り入れないと産地も生き残れない現実があります。

又、一般の消費者の要望を忘れている系統(ホクレン・全農・経済連など)にも
問題があります
今後消費者の声を大事にして素早い対応が出来る産地だけが
生き残れるような気がしますが・・・。

**************** 北海道のたまねぎ生産者より ****


たまねぎの大きさコラムは、MとLの価格差が大きい、半分に切って
保管するくらいなら小さいのを買った方がいいのではと書いていました。
まあ、食べる人にとってはいくつものメリットがあるのかと思いました。

今度は、販売店としての思いを書きたいと思います。
たまねぎを販売する場所として、簡単に2つに分けると大手スーパーと
小さな小売店や八百屋さんに分けられます。
両者では考え方が全然違うのかと思います。
青果物の販売と言ってもほとんどを仕組みとして動かす様な販売の仕方もあるでしょう。
たまねぎの大きさはご指摘の通り、価値のあるものでなくてはいけません。
更に不公平感を感じさせないように玉揃えもきちんとやって欲しい。
すべてが同じ(質・皮がどこまでむかれているのか等の色も)でなくてはいけないでしょう。
現在、たまねぎの袋詰めは中卸し業者の仕事です。
店舗で自店の従業員を使ってまですることより、
1袋いくらと工賃を払ってでもやってもらった方が原価計算が簡単な事もあるでしょう。
今では流通の体系として袋に入っているのが当たり前と言う感覚になってきています。
店舗側の発注でも、明日は何袋仕入れしましょうみたいに的確な
数値をめざそうとします。
売れるだけ仕入れるのが一番効率がいい事からでしょう。
これらは大きなお店やチェーン店等が行っている事です。

小売店や八百屋さんでは、まだまだ自店で袋詰めをしている所もあります。
容量調整や売価に応じて形態を変えたりと売れる工夫をするからでしょうか。
仕事があまりなかったりした場合は、たまねぎなどを詰めたりして仕事の調整を
している事もあるでしょう。大きなお店との差別化も図らなくてはなりませんから・・
こちらはプロ系と言うか口八丁、手八丁で販売しますから、
多少の大きさの違いがあっても構わないでしょう。
自分でうまく調整してしまうから問題もあまりないです。

この様に長年青果物に携わっている人たちとあまりよくわからない人でもできる様な
仕組みで販売している店舗では望む物が多少違うのかと思います。
プロの様なお店は「安く」が一番の要望です。
かたや仕組みで動かす場合は「規格」なんですね。
この事はすべてだとは思いませんが、全然外れている事ではないと思っています。

販売店がと言われるとわかりませんが、
選果の問題にしても「いい産地(厳しい基準で選果している)」と
「悪い産地」があるのであれば、比べていい産地を選択するでしょう。
袋詰め問題でも、誰かがしなくてはなりません。
販売店では放棄している状態ですから、「やる産地」が出現すれば、
そこを選択するようになるでしょう。
今や産地表示も大きな問題やコスト増になっています。
産地で袋に入れてもらえれば産地表示の問題もクリア(公正)すると思います。

ここまでは販売店の現状を書いたと思いますが、
全部が全部この様になっているとは思えません。
今や販売店は近距離に何件も並んでいる状態で競争関係です。
たまねぎでも生産物はすべて天候に左右される栽培品だと思っています。
大きい物もあれば小さな物もあります。
産地の取り組みによって味や鮮度・安全性等を知り、
ここのお店はここの産地の物を販売していると声を大にして語り、
お客様もこのお店の、この物を食べたいと言うような「系統販売」になることを
願っています。
選ばれた産地と直接繋がっているという様な感覚でしょうか

この事によって「見えない消費者」ではなく、食べる人の顔も見え、
生産している人の顔も見ている状態になる事でしょう。
生産者が栽培苦労するのは当たり前のことだと思います。
その苦労と言うかやっていることをもっとアピールして理解を得、
食べる人は畑から生みだされた物はすべて食べ尽くし、感謝と栽培者の苦労に答え、
生産者を支えていく義務があると思うのです。
お互いにこれくらいの気苦労がなければ、
何かこの飽食の時代罰があたりそうで恐いのです。
みんながみんながと目に見えない消費者がいる様でと、
見失ったことをしていると誰がおかしくなるのでしょうね。

生産している人も消費者ですし、販売している人も消費者です。
たまねぎを作っている人がたまねぎの一番のおいしさを知っていると思います。
知識や料理方法もですね。
ここは謙虚にすべて教えてもらった方がいいと思うのですが・・
全然知らない人(消費者)の言うことを聞いていたら、おかしくなると思うのですが・・








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