163 農業国のはずが・・

愛知県は数々の農作物生産高でも日本一と言う栽培品が多くあります
今頃出回るにんじんや大根・きゃべつが昨年の種まき時期に多くの雨で流され
まき直しを行ったそうです。東海大水害を思い出しそうですが・・・
1度2度とまき直しを行った地域は時期的な問題もあり、
相当あきらめてしまった所もあるのだそうです。
当時は大変だと思うより、今年は秋口に雨が多いなぁとしか
実感はできませんでしたが、ここまで頭が回らなかったこともあります。
もちろん情報として、この様な事態になることも伝えられてはいました。

例年ですと今頃、名古屋市場に入荷する大根では8割以上が
地元愛知の物かと思います。
今現在入荷しているのは静岡・徳島・長崎が多く、愛知・岐阜がある程度でしょうか
販売店からは毎日のように発注が来ますから、
物が揃わない状態だけはどうしても避けなくてはなりません。
各市場に問い合わせてでも商品入荷に務めますから、
この様に時期になったとしてもなかなか地元の物が食べられない現象が起きるのです。
少ない量をみんなで取り合うよりも、他市場から取り寄せる方が安くあがるのです。
市場のお腹はコップの水と同じで、2割増えあふれ出すのなら価格は
ほぼ瞬間的には半額くらいまで落ちます。
しかし、2割入荷量が少ないだけでも価格が倍になることもあります。
高い価格だと運送経費を余分に出しても遠くから運んでも採算があう事に
なってしまうからでしょう。

余談ですが、この事が日本の平均単価となりつつあることも現実ですね。
つまり私の家の大根が全然できなくて、隣の人が多く収穫できたのであれば高値で
売りつけられるでしょう。
しかし、業者がそんな高い物を買うのなら他で買うと言っている様なことです。
あまっている所から足りない所に運ぶのは、今や常識の事です。
夜中に国道や高速自動車道を眺めていると他府県ナンバーの車が多く走っています。
中に何が入っているのかはわかりにくいですが、
明日の朝までに届けるのであれば距離の問題ではなく、時間の問題なのです。
市場が動き出す前に到着すれば、どこから運んでも同じ事になるからでしょう。

基本的には小売店がどこの産地の物を販売するのかは選択できます。
しかし、物が少なくなっていると制約を受けることも事実です。
この様な理由から昨日は長崎の大根、今日は愛知の大根、
明日は徳島の大根と毎日色々な産地から店頭に並びます。

今、産地表示と叫ばれていますから、この様に入荷していてはどの様に
表示すればいいのかと悩みます。
いっそ「国産」と表示した方がいいのかと思います。
産地表示もなかなか難しい問題ですね。
愛知県、雨で泣かされているなぁ








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