161 雛菓子がなくなる

名古屋は日本有数の「駄菓子」産地です。
西区一帯には多くの駄菓子生産工場があります。
昔ながらの10円や20円等のお菓子を作り続けて何十年と言うメーカーも
大変多く点在しています。
やはり流通拠点としての問屋街にも近く、自然発生的に多くの業者が集まり
1つの町を形成しているような感じです。

先の東海大水害では西区は直撃を受け、長年使用してきた設備に終止符を
打ちました。
これ以上の設備投資をしてまでもやれない理由が多くあるのでしょう。
工場と言っても家族で生産している工場も多いし、
高齢化が要因になっているのでしょうか
後継者がなく、社長自身が60代になっても生産しているくらいですから、
「やめた」と言えばそこでストップしてしまうのでしょうね・
現実に今年の「雛菓子」を生産したら廃業するようなメーカーも数社あると
聞いています。
昔から作り続けてきた味は、雛祭り等の行事食になりつつあるので
経営が維持できなくなってしまっているのです。

その行事食でさえ、年々減少するし設備の老朽化、従業員の高齢化、
今回の水害等、生産をやめる要因はたくさんあるのです。

雛菓子の中に「らくがん」と言うお菓子があるのですが、
ミニチュアサイズの食べ物を形取った物です。
海苔巻きとか提灯、菱餅などを形どったものですが、
大きさもすべて1センチないような物ばかりです。
ほとんどの部分を手作業に依存しているので職人さんもめっきりと
少なくなってしまいました。

おかしな話ではありませんが、後何年もしないうちに製造中止、
販売できなくなるでしょう。つまり手に入らなくなると思います。
中には包装資材がなくなったら廃業すると宣言しているメーカーもあります。
かりに要望が多くて、復活できたとしても長年積み上げた技術ですから、
同じ様な物はできないでしょう。更に、コストの問題もありますから
2倍3倍は当たり前の事になると思います。
職人さんの技術や気質に支えられていた部分も大変多いと思いますから、
本当はこれくらいが当たり前なのかとも思います。
この様な細工菓子は今年味わいながら食べたいと思います。








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