144 親父の料理は再現不可能

いつも思うのだが、自分が美味しいと思うお店を紹介しても
全員が美味しいと言ってくれない。
更に自信はなかったがもまあまあだと思い紹介したお店が「まずかった」と言われると、
多少気持ちはめげます。
自分の舌がおかしいのかと思うし、変な言い訳を考えようとしている。
飲食店の場合美味しいとか美味しくないの判断は個人差が大きいので、
紹介はなかなか難しいが、あの店のあの料理はなかなか辛いと言って辛ければ
何も問題はないと思う。これがいい店の条件だと思う。

一度食べに行って妙にひっかかる味なら、次に行ったときも同じ味を出してもらえれば
美味しいと思う。
これが期待と違っていては次には行かなくなると思う。
誰でもこの様なお店を知っていると思うが、味的にはまあまあなんだけど、
やっぱり安いからね等自分なりの理由があり、よく通うお店の話です。

では、家庭料理ではどうなんでしょう
今夜はお父さんが「鍋」を作ってくれます
冷蔵庫をのぞきながら調味料や使えそうな物を物色しています。
そこにお母さんが「これも使って、あれも使って」と在庫整理の様に色々な物を
出してきます。
お父さんの頭の中にはこの様な鍋にしようとイメージがあるのですが、
5分もしないうちにもろくも崩れ去ります。
本来ならお金を握りしめてスーパーに出かけ、美味しそうな鮮度のいい物を
使いたいと思うのだが、
お母さんいわく「男は食費の事を考えないからだめだねぇ、あるものを使って
料理するのが普通でしょう」と言います。
で、この食材を出されていったい何を作ればいいと言うのよ〜〜σ(^◇^;)
最後には「味噌味と醤油味のどっちがいいの」と聞き、ちゃんこ鍋風になるのでした。

ここまで来ると親父にも意地があります。ちゃんこ鍋を仕事にしている人には
申し訳ないが、ちゃんこ鍋イコールなんでもありの鍋だと定義しています。
お母さんが出してきた野菜の切れ端や冷凍になった魚や肉を切りつけ、
なんでも鍋に入れます。
でも少しは男の料理としてのプライドがありますから、だしにはこだわります。
あさりと昆布を大量に投下して海のエキスはたっぷりときかせます。
味付けはと、、、調味料を探しているとここでも半端な調味料が気になってきます。
豆板醤・サウザンドレッシング・オイスターソース・にんにく醤油と、、
おいおいもう少しなんだから全部使いきれよなと言いつつ、
鍋の味付けに色々と試してみた。
しかし、これが不思議といけるのでした。
少ない調味料の瓶の中にだし汁を入れそれを鍋に戻すときれいに瓶の中は
からっぽになるのでした。
数瓶を空にしつつ分別までしています。
もちろん味見をしながらですからおいしいと自分では思いますよ。

完成と同時に鍋ごと食卓にだすのですが、みんな美味しそうに食べています。
子供たちも美味しいのかパクパクと箸が伸びるしおかわりもします。
お母さんが聞くのですが「お父さん、おいしいね。どうやって作ったの・・」
お父さん固まっていますね。「はて、どうやって作ったのでしょう」・・・
料理の天才に失礼な聞き方はしないで欲しいと思いました。








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