108 演出と単位

おいしいお饅頭の話なんですが、通常は5個入って230円で売られている
和菓子です。
同じ物が5個入っていて、全部で7種類あるのですが、もちろん季節に応じて
種類が変わっていきます。
それらが当店には各2〜3パックで全部で2〜30パックほど入荷します。
お饅頭の数で100から150個くらいでしょうか
それが、売り出し日の関係もありますが、1000個とか2000個販売する事も
あります。

では、どの様にするとこんなに数が増えるのでしょう?
当日販売価格は2個で100円なんです。
1個50円ですから、通常よりも高くなります。
ただ、色々な種類から好きな物を選べるし、2個100円から買えるのが
魅力なんでしょう。
ここの和菓子屋さんは「芋ういろ」と「草もち」に大変人気があり、
7割以上がこの饅頭になります。
つまり買われる人も同じ物を複数買われるのです。
芋ういろ500円分とか買われますがあまり気にならないのだそうです。

味気ないパックに5個並んでいるよりも、大量に芋ういろがきれいに並んでいると
おいしそうに見えます。
演出方法として朱色の和菓子トレーに並んでいますし、
草もち等と一緒に並んでいますから、色彩も美しいものがあります。
誰かが買っていると、私もということになって数が数を呼ぶのだと思います。

ただ、雰囲気につられて買われるのでしたら、この様に数が伸びていきませんが
多少の変動はあっても多くの数を食べていただいています。
思わず買いたくなる瞬間を感じるような物がありますが、
販売単位や演出だけでもこの様な結果になります。

落ちとしましては、(とうとう、みずから落ちと書き出した)
自分が美味しそうだとか感じるときはついつい手が出てしまうものなのです。
だから私たちの食卓においてもこの様な演出が大切なんだと思います。

愛知県には陶器で有名な「瀬戸」があります。
多くの陶芸工房がありますが、そこのお宅がすばらしかったのです。
いつもの料理が、器を替えるだけで全然別物の料理になってしまうのです。
最初に出た言葉は「食べてもいいのですか〜」と言うと笑われましたよ。
それほど美味しそうに感じるのです。
何か料亭にでも来ている気分なんでしょうか

工房主いわく、器は本来使ってどれだけという物なんです。
大切に使ってもらえれば長持ちするし、
本来の役目を果たすと思うのですと言われました。

たまにはこの様な器に盛りつけるだけで美味しくなるのなら、
腕には関係ないと思うのは私でしょうか?σ(^◇^;)
ただ、1枚?千円はきつかったです。

*余談 瀬戸物の有名作家には加藤姓が多いのです。
友達が瀬戸にいて遊びに行きました。
迷子になってしまったので「すいません 加藤さんのお宅はどちらですか」と
道行く人に聞きましたら、「この辺は全部加藤姓ですよ」と言われ焦りました。
本人の名前は知っているのですが、お父さんの名前を知らないので
どうしようと思いましたが、
そこはそれ名前を言うと「あぁ〜00さん家の00ちゃんか」と両方とも名前で
言われるので妙な気分になりました。
この辺では名字がなんの役にも立たないことを知りました。








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