10 そんなんがめずらしいのかね

つくしを取りに私がお世話になっている田舎のおばあちゃんの所に行きました。
たんぼのあぜ沿いを探して歩きましたが、
時すでに遅く結構あたまが開いていました。
近所のおばちゃんが「つくし取りかね。ここらはもうだめだで、
あっちの方はもうちょっとましや」と教えてもらいました。
教えられた場所に行くと、だれも取っていないのかと思うほど
たくさん生えていました。

ここでも多少あたまが開いていましたが、数が数だけにまあまあの
物も多く、ここで一変に収穫量が上がりました。
子供達はつくし取りもそこそこに遊び始めましたが、
私はおみやげにでもと、袋いっぱいになるまで取り続けていました。

やっぱり始まりました。子供遊びの定番「鬼ごっこ」です。
たんぼには何もないが、どたどたと走り回るし、さっきのおばちゃんが
こっちを見ているので、
私はあわてて「たんぼの中を走るのはやめなさい」と言ったら、
おばちゃんが「ええよ、ええよ」と許してもらったのですが、
申し訳なく思いました。

「あんたらどっから来たの」「何年生」とか、気さくに色々と
話してこられました。
子供達も「いいもの見せてあげる」と自慢げにおばちゃんに
見せた物は「枯葉」「木の枝」「松ぼっくり」「名前もわからない小花」等
・・

「へぇーそんなんがめずらしいのかね。うちの孫は見向きもせんがね」
と笑っていました。
普段の生活の中では、見向きもしない物なのでしょう。
しかし、子供が「自然」にふれると、何か収集したり、
落ちている物や生えている物で遊びを考えたり、
何かを作ろうとする気持ちになります。
遊ぶ道具や遊びが初めにあって遊んでいるより、
遊ぶ物がなくても遊びを考え出す方が、個性や考え方を
磨くのにいい環境だと思いました。

普段見る子供達の顔と違うような感じがするのは気のせいでしょうか?







Copyright(C).K.Miyuki. All Rights Reserved